「私は死ぬ前にたった一人で好いから、
　他(ひと)を信用して死にたいと思っている。
　あなたはそのたった一人になれますか。
　なってくれますか。
　あなたは腹の底から真面目ですか。」

こんなこと、改めて真剣に語りかけられたらビビリますね･･･(^^;
これは、『こころ』の登場人物である“先生”が、“私”に対して問いかけた言葉です。

漱石『こころ』にはこんなドキリとさせる文章が随所にちりばめられています。
読む側も襟を正し、気合を入れなおして向かい合わねばなりませんね((((；ﾟДﾟ)))))))

さて、『こころ』は、驚くほどに多くの矛盾や不可解な箇所が見え隠れする作品です。これまで数多の研究者が多種多様な読みと分析を行ってきても、
「こころ」の不合理はその難解さゆえに今なお残されたまま。

ナゾだらけの『こころ』をスカッと読みたい！と願い続けた私にとって、
目から鱗だった研究書が、柳澤浩哉・著「『こころ』の真相」。

徹底的にその不条理を理性的に分析・解決し、明らかにしてくれました。
『こころ』のナゾを解きたい人には是非お勧めの一冊です。
もちろん図書館にもご用意しています^^

今月のおすすめ　展示貸出中！
　　「夏目漱石「こころ」100年展」
　　「ねずみくん40周年」
　　「さくらももこ先生デビュー30周年」
　　「敬老の日読書のすすめ」
　　「モーツァルト音楽祭特集」
　　「9月20～26日は動物愛護週間」
　　「村岡花子の翻訳作品～花子とアンより～」

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